ノルウェーのブラウザ会社Operaは本日、人工知能アシスタントAriaがOpera MiniブラウザのAndroid版に正式導入されたことを発表しました。これは、低価格帯のデバイスを使用したり、データ通信量に制限のあるユーザーでも、AI機能を簡単に利用できるようにすることを目的としています。

Aria AIは、ユーザーが様々な最新の情報を迅速に取得し、興味のあるトピックを深く理解し、画像を生成することさえ支援します。Opera側は、Ariaの強力な機能はOpenAIとGoogleのモデルを統合的に利用していることにより、高度に関連性の高い回答を提供できると述べています。

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Operaモバイル担当執行副社長のJørgen Arnesen氏は次のように強調しています。「人工知能は人々の日常的なインターネット体験に急速に統合されつつあり、膨大なダウンロード数を誇るOpera MiniにAriaを導入することは、当然のステップです。私たちは、内蔵AIアシスタントAriaを通じて、ユーザーが毎日使用しているコア機能をどのようにさらに向上させることができるのかを探求できることを嬉しく思っています。」

2005年の発売以来、Opera Miniは、ユーザーがウェブを閲覧する際のデータ通信量を節約することに尽力してきました。Opera社は、新しいAIアシスタントを統合しても、Opera Miniは引き続きデータ節約機能を維持し、アプリのサイズも大幅に増加することはないことを約束しています。

特筆すべきは、Operaは長年にわたりアフリカの現地の通信事業者と積極的に連携し、Opera Miniユーザーに無料データ通信量を提供してきたことです。ケニアの規制政策の変更により昨年同国での無料データプランは一時停止されましたが、Opera MiniのAndroidプラットフォームでの累積ダウンロード数は10億回を超え、世界中のユーザー数は1億人を突破しています。アプリ分析会社Appfiguresのデータによると、今年Opera Miniの世界的なダウンロード数は710万回に達しています。

すべてのページにAIアシスタントAriaを導入することに加えて、Operaは他の製品でも様々なAI機能を積極的に試行しています。例えば、自然言語による指示でタブを管理したり、ユーザーのタスクを自動的に完了する「オペレーター」機能などです。今回AriaをOpera Miniに統合することで、AI技術の普及がさらに拡大し、より幅広いユーザー層に恩恵がもたらされることは間違いありません。