マイクロソフトは正式に発表しており、2025年8月11日をもって公共のBing Search APIサービスを終了すると予定しています。Search v7やCustom Searchを含むすべてのバージョンが影響を受けます。
マイクロソフトが発表した引退通知によると、終了日以降、すべての既存のAPIリソースが無効化され、新規ユーザーの登録も停止されます。また、Bing Web Search APIページには、この締め切りをユーザーに知らせる目立つバナーが掲載されており、新しいデプロイメントが利用不可になることが強調されています。
代替案として、マイクロソフトは開発者に対し、Azure AI Agent Service内の「Grounding with Bing Search」機能の活用を推奨しています。この機能は、AIエージェント向けにリアルタイムでネットワークデータを提供し、応答の質向上を目的としています。しかし、この戦略的な転換により、開発者は新しいサービスアーキテクチャ、APIモデルおよび関連コスト構造に適応する必要があります。具体的な価格情報は、マイクロソフトの公式価格ページで確認できます。
重要なのは、データ処理のコンプライアンスが今回の変更において重要な問題となったことです。マイクロソフトのLearnドキュメントでは、検索クエリとリソースキーがBingサービスに送信されると説明されており、これはAzureの標準的なコンプライアンス範囲を超えています。また、Azure AI Agent Serviceとのデータ処理条項には違いがあります。マイクロソフトは、クエリとリソースキーのみが送信され、エンドユーザーの具体的な情報を含まないと強調していますが、開発者は独自にコンプライアンス要件を評価する必要があります。
マイクロソフトはユーザーに、Bing Search APIの利用状況を即座にレビューし、Azureポータルを通じて影響を受ける可能性のあるリソースを特定し、迅速な移行計画を立てることを勧めています。