5月15日、WindsurfはWave9のアップデートを発表し、初の人工知能モデルシリーズ「SWE-1」を正式にリリースしました。このモデルシリーズはソフトウェア開発の全プロセスを最適化するために設計されています。シリーズにはSWE-1、SWE-1-lite、SWE-1-miniの3つのモデルが含まれており、ソフトウェア開発効率を向上させるとされており、最大で99%のスピードアップを実現できると宣伝されています。

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内部の評価によれば、SWE-1シリーズのパフォーマンスは業界トップのFrontierモデルに匹敵しており、Claude3.5SonnetやGPT-4.1などのモデルと比較してもソフトウェアエンジニアリングタスクにおいて優れた結果を示しています。特に複雑なシナリオにおけるエンドユーザー操作、テスト、およびフィードバック処理に強みを持っています。SWE-1メインモデルは高度な推論とツールの使用をサポートしており、これは有料会員のみが無制限でアクセスできます。一方、SWE-1-liteは従来のCascade Baseを置き換え、すべてのユーザーに無料で開放されています。また、SWE-1-miniはWindsurf Tab向けに迅速なコード予測機能を提供し、すべてのユーザーに無制限で利用可能です。

SWE-1シリーズの核心的な革新点は「プロセス認識力」(flow awareness)にあります。これにより、AIと開発者が共通のタイムライン上でスムーズに協力することが可能となり、マルチインターフェース、未完了タスク、長期プロジェクトなどに幅広く対応します。Windsurfはソフトウェア開発の一部であるコーディングだけではなく、開発全体のプロセスを最適化するため、SWE-1シリーズをカスタムトレーニングによって既存のAIモデルの制約を超える能力を提供すると強調しています。

現在、SWE-1シリーズはWindsurfエディターに統合され、開発者はwindsurf.comからすぐに体験できます。なお、市場ではOpenAIがWindsurfを30億ドルで買収するとの噂がありますが、正式な取引は確認されていません。SWE-1のリリースは、Windsurfがツール提供者から基盤となるモデル開発者への戦略的な転換を象徴しており、今後は機械学習研究チームの拡大も計画されています。