ポイント:
🌟 SnowflakeはCrunchy Dataを約2億5千万ドルで買収する計画を発表し、データベース事業をさらに拡大します。
📊 Crunchy DataはPostgresに特化しており、UPSやSAS、Moneytreeなどの多くの企業と公共機関も顧客としています。
🚀 取引により、Snowflakeは企業向けのPostgreSQLデータベース「Snowflake Postgres」を提供し、AI時代の市場ニーズに応えます。
Snowflakeは6月2日、データベーススタートアップのCrunchy Dataを買収すると発表しました。取引額は約2億5千万ドルとみられており、具体的な条項はまだ公表されていませんが、これはSnowflakeがデータ市場でのさらなる拡張を進める重要なステップとされています。
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Crunchy Dataは13年前に設立され、Postgresに特化したデータベースパートナーとして活動してきました。開発者が必要とするツールを提供し、Postgresベースのアプリケーションを構築できるようにしています。Postgresは広く使用されているオープンソースのオブジェクトリレーショナルデータベースマネジメントシステムで、SQLデータベース言語をサポートしています。Crunchy Dataの顧客には、UPS、SAS、Moneytreeといった有名企業の他、アメリカ国土安全保障省など公共部門組織も含まれています。
今回の買収により、Snowflakeは「Snowflake Postgres」という企業向けPostgreSQLデータベースを顧客やパートナー(Blue YonderやLandingAIなど)に提供することが可能になります。この技術は近い将来にプライベートプレビュー版が提供される予定で、これはSnowflakeがデータベース製品をAI時代に対応させるための一環です。
Snowflakeの上級エンジニアリング副社長であるヴィヴェク・ラグナタン氏は声明で、「我々の目標は、信頼性と包括性において世界最高クラスのデータおよびAIプラットフォームを顧客に提供することです。今回発表されたCrunchy Dataの買収は、Snowflakeが企業のデータおよびAIニーズの最終的な目的地となるもう一つの理由です。我々は、顧客がPostgresをSnowflake AIデータクラウドに統合するという現実的なニーズに応えることで、3500億ドル規模の市場機会を捉えることができます」と述べました。
以前、2024年にSnowflakeはPostgreSQLやMySQLとの新しいコネクタを導入していました。今回の買収はその製品ラインをさらに強化するものです。また、Snowflakeは昨年データ管理会社のDatavoloを買収し、データ管理能力を向上させています。
AI技術の継続的な発展に伴い、Snowflakeの戦略的買収により、そのデータベース製品の競争力が高まり、顧客にはより豊富なデータ処理ソリューションが提供されることになります。これにより、クラウドデータプラットフォーム全体の発展がさらに推進されます。