AI 検索エンジンのスタートアップ企業 Perplexity AI は、今週木曜日に SEC(証券取引)ファイルへのアクセス機能を発表しました。この機能により、複雑な財務データが学生からコンサルタント、さらにはデイトレーダーまで、さまざまな投資家にとって理解しやすいものになることを目指しています。
今回の SEC/EDGAR 統合により、ユーザーは Perplexity のプラットフォーム上で直接財務文書を検索できるようになります。これは検索、リサーチ、ラボなど複数のインターフェースで利用可能です。ユーザーが得る答えには引用や参照資料が含まれており、元の文書に簡単にたどり着くことができます。この機能は、通常は専門知識や高額なツールが必要だった複雑なレポートを簡単に解読することを目的としています。
Perplexity はそのブログで、「すべての人々がプロフェッショナルな投資意思決定に役立つ同じ財務情報をアクセスできるべきだ」と述べています。これは、情報の透明性を複雑さや有料のウォールによって制限している従来の金融データプラットフォームとの対比を示しています。
この新しい機能により、ユーザーは企業の収益、リスク、戦略に関する質問を行い、規制文書に基づいた自然言語での回答を得ることができます。すべての Perplexity ユーザーがこの機能を利用できます。さらに、Perplexity Enterprise Pro ユーザーは、Factset や Crunchbase などのデータと連携して、より深い比較リサーチを行うことができます。
この動きにより、Perplexity は特に経済的な価値と豊富なバックグラウンド情報を持つ小売投資家の間で、金融知能分野におけるディスラプターとしての可能性を秘めています。
先ごろ、Perplexity AI は「ラボ」機能を導入しました。この機能は、Web、iOS、Android プラットフォームで Pro ユーザー向けに公開されています。この機能では、プロンプトをもとに完全なプロジェクト、例えばレポート、ダッシュボード、エクセルシート、シンプルな Web アプリケーションなどを生成することができます。
この機能は、プラットフォームの既存の「ディープリサーチ」ツールの進化版であり、現在「リサーチ」という名称で呼ばれています。「ラボ」はより複雑で拡張されたワークフローをサポートします。初期段階では情報の検索に焦点を当てていたものとは異なり、「ラボ」はウェブブラウジング、コード実行、アセット作成ツールを活用して構造化された出力を生成する仮想プロジェクトチームのような存在です。ユーザーは専用の「アセット」や「アプリ」タグを通じて生成されたコンテンツやインタラクティブな要素にアクセスできます。
ポイント:
📊 Perplexity AI は SEC ファイルへのアクセス機能を導入し、さまざまな投資家が財務情報を簡単に取得できるようにしました。
🔍 ユーザーは直接財務文書を検索でき、自然言語による答えを得ることができ、すべての答えには引用と参照資料が付属しています。
💻 新しい「ラボ」機能により、ユーザーはより複雑なプロジェクトワークフローをサポートされ、構造化された出力やインタラクティブなコンテンツを作成できます。