人工知能(AI)チップスタートアップのGroqは、新たな資金調達交渉中で、6億ドルを調達する予定であり、評価額は約60億ドルに近づいている。ブルームバーグの情報によると、この取引はまだ最終的な合意には至っておらず、具体的な条件は変更される可能性がある。

2024年8月にGroqは6.4億ドルを調達し、その時の評価額は28億ドルだった。わずか1年間で会社の評価額はほぼ倍増し、この成長スピードは注目されている。以前にGroqは合わせて約10億ドルの資金を調達している。

今回の資金調達はテキサス州に本社を置く投資会社Disruptiveが主導した。注目すべきは、昨年11月の資金調達はブラックロック(BlackRock)が主導しており、ネーバージャー・ベอรマン、Type One Ventures、シスコ(Cisco)、KDDI、およびサムスンキャピタルファンドなどの複数の機関も参加していたことである。

AIロボットがお金を投資

図の出典:画像はAIで生成され、画像のライセンス提供者はMidjourneyです

Groqは2016年に設立され、グーグルでTensor処理ユニットチップを開発したJonathan Rossによって設立された。同社は公衆の視線から隠れていたが、最近ではAIチップ分野での雄心を明らかにし始めている。

今回の資金調達の背景には、Groqが5月にカナダのベル社(Bell Canada)と独占的な提携を結び、その大規模なAIインフラプロジェクトを推進したことがある。また、4月にはメタ社と提携し、後者のAIインフラを提供してLlama4の推論能力を加速させた。これらの戦略的提携は、Groqが業界内で持つ影響力だけでなく、資金調達活動への助力にもなっている。

ディスラプティブとGroqは記者のコメントを求められてもすぐに応じなかったが、市場におけるこの新興企業への関心は日に日に高まっている。今後の発展に期待がかかる。