2024年はアメリカおよび世界のAI産業にとって画期的な年となり、2025年の資金調達ブームはそれ以上に盛り上がっている。最新データによると、2025年の前8か月だけで、49社の米国AIスタートアップが1回あたり1億ドル以上の大きな資金調達を完了しており、そのうちいくつかの企業は10億ドルを超える大規模な資金調達ラウンドを実施している。
AIbase報道 TechCrunchの統計データによると、2024年には49社のAIスタートアップが1億ドル以上の資金調達ラウンドを完了し、そのうち3社は複数回の大規模資金調達を実施し、7社は単一ラウンドで10億ドル以上を調達した。しかし、2025年の前8か月間ですでにこの数字に達しており、AI投資市場の熱狂的な状況を示している。
OpenAIが記録的な資金調達を実施、評価額が3,000億ドルに急騰
この資金調達ブームの中で最も注目を集めたのは、3月31日に実施されたOpenAIの記録的な資金調達である。この資金調達はソフトバンクが主導し、400億ドルの規模となったことで、ChatGPTの開発会社としての評価額は驚異的な3,000億ドルに達した。Thrive Capitalやマイクロソフト、Coatueなどの著名な投資機関もこのラウンドに参加し、生成型AI分野への資本市場の強い信頼を示している。
次に注目されるのはAnthropicである。このAI研究および大規模言語モデルを開発する企業は、3月3日にEラウンドで35億ドルを調達し、評価額が615億ドルに達した。このラウンドはLightspeedが主導し、Salesforce Ventures、Menlo Ventures、General Catalystなどが参加した。
医療AI分野が人気を博し、多数の企業が10億ドル超えの評価額を達成
注目に値するのは、今回の資金調達ブームにおいて医療AI分野が特に目立ったことである。8月20日、医療と住宅自動化プラットフォームのEliseAIはEラウンドで2.5億ドルを調達し、評価額は22億ドルに達した。このラウンドは有名ベンチャーキャピタルのAndreessen Horowitzが主導した。
AI医療オペレーティングシステムに特化したAmbience Healthcareは7月にCラウンドで2.43億ドルを調達し、Oak HC/FTとAndreessen Horowitzが共同主導した。一方、医療AIのユニコーン企業Abridgeは6月にEラウンドで3億ドルを調達し、評価額は53億ドルに達した。
AI臨床検索ツールを開発するOpenEvidenceも遅れを取らず、7月15日にBラウンドで2.1億ドルを調達し、評価額は35億ドルに達した。このラウンドはKleiner PerkinsとGVが主導した。
プログラミングツールとインフラストラクチャ分野が急成長
AIプログラミングツール分野も好調である。Cursorプログラミングツールを開発するAnysphereは6月にCラウンドで9億ドルを調達し、評価額はほぼ100億ドルに達した。このラウンドはThrive Capitalが主導し、Andreessen Horowitz、Accel、DST Globalが参加した。
企業向け検索スタートアップのGleanは6月10日にFラウンドで1.5億ドルを調達し、Wellington Managementが主導し、シーリー・キャピタル、Lightspeed Venture Partners、Kleiner Perkinsが参加した。企業の評価額は72.5億ドルに達した。
インフラストラクチャとハードウェア企業も活況
AIインフラストラクチャ分野も投資ブームを迎えた。Lambdaは2月19日にDラウンドで4.8億ドルを調達し、評価額はほぼ25億ドルに達した。このラウンドはSGWとAndra Capitalが共同主導し、NVIDIA、G Squared、ARK Investが参加した。
AI推論加速用ハードウェアスタートアップのEnCharge AIは2月13日にBラウンドで1億ドルを調達し、Tiger Globalが主導し、Scout Ventures、三星風投、RTX Venturesが参加した。
新興分野が台頭し、革新性が際立つ
従来のAIアプリケーション分野だけでなく、いくつかの新興セグメントも投資家から注目を集め始めている。AIモデルの基準テストツールLMArenaは5月21日にシードラウンドで1億ドルを調達し、評価額は6億ドルに達した。このラウンドはAndreessen HorowitzとUC Investmentsが共同主導した。
数学的推論エンジンに特化したHarmonicは7月10日にBラウンドで1億ドルを調達し、Kleiner Perkinsが主導し、評価額は8.75億ドルに達した。
AIbase観察 この資金調達リストを見れば、2025年のAI投資にはいくつかの明確な特徴があることが分かる。第一に、資金調達規模が一般的に大きく、1回あたり1億ドル以上は当たり前になっている。第二に、評価額が継続的に上昇しており、複数の企業が10億ドルを超える評価額を達成している。第三に、応用分野がますます多様化しており、汎用AIから垂直分野への応用、ソフトウェアからハードウェアに至るまで、あらゆる細分化されたサーキットで目覚ましい成果を収めている。



