Google Cloudの開発プラットフォームVertex AIは、企業がGoogleの機械学習と大規模言語モデルを活用してサービスを構築することを支援しており、アプリケーションやサービスが不正確な情報を拡散するのを防ぐための新機能を導入しています。

5月に導入されたGrounding with Google Search機能に加えて、Googleは顧客が専用のサードパーティデータセットを選択して、サービスのAI結果を改善できるようにも発表しました。これらのサードパーティデータセットは、Moody's、MSCI、トムソン・ロイター、ZoomInfoなどのデータプロバイダーから提供され、今年第3四半期に提供開始される予定です。Googleはこれらの新機能を開発することで、組織による「エンタープライズレベルの準備が整った」生成AI体験の採用を促進し、モデル出力における誤解を招く可能性のある情報や不正確な情報の頻度を減らすことを目指しています。

さらに、「高忠実度モード」も導入され、組織はGeminiの広範な知識ベースではなく、独自の企業データセットから生成出力の情報を得ることができます。「高忠実度モード」はGemini 1.5 Flashの専用バージョンによって提供され、現在Vertex AIのExperimentsツールでプレビュー可能です。組織はGoogleのAIモデルが独自の企業データセットから情報を取得することを許可することもできます。

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同時に、GoogleはVector Search機能を拡張し、混合検索をサポートすることで、ユーザーが画像のようなグラフを使用して参照することで画像を検索できるようにしました。このアップデートは現在パブリックプレビューとして提供されており、ベクトルベースの検索とテキストキーワードベースの検索を組み合わせることで、精度を向上させることができます。Grounding with Google Searchにもまもなく「動的検索」機能が提供され、頻繁な更新が必要な可能性のあるプロンプトに対応するために、Geminiの確立されたデータセットから情報を入手するか、Google検索から情報を入手するかを自動的に選択します。

要点:

⭐ Googleがサードパーティデータセット機能を導入し、AI結果の改善を支援

⭐ 「高忠実度モード」を導入し、組織が独自のデータセットから生成出力の情報を得ることができるように

⭐ Vector Search機能を拡張し、混合検索をサポートすることで精度を向上