グーグルの量子計算部門Google Quantum AIは現地時間10月2日に、MIT(マサチューセッツ工科大学)の子会社である量子計算スタートアップ企業Atlantic Quantumを買収したことを発表しました。Atlantic Quantumの全員がグーグルに加わり、量子計算技術の開発を共同で推進していきます。

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今回の買収の中心は、Atlantic Quantumが高度に統合された量子計算ハードウェアを開発することに注力している点です。このスタートアップ企業が持つモジュラーな量子チップスタック統合技術は、Google Quantum AIが超伝導量子ビットハードウェアの規模を拡大する上で鍵となるものとされ、グーグルが大規模なエラー修正量子コンピュータへの道を効果的に加速し、最終的には現実世界での応用を実現するのに貢献するでしょう。

Google Quantum AIは、量子計算分野で継続的に画期的な進展を遂げています。同部門は2024年末Willow量子チップをリリースし、そのチップは驚くべき計算能力を持ち、従来のスーパーコンピュータが1025年かかる計算タスクをわずか5分で完了できることが示されました。

Atlantic Quantumの先進的なハードウェア統合技術を取り入れることで、グーグルは超伝導量子ビットの拡張に直面する課題に積極的に取り組んでおり、次世代の計算分野におけるリーダー的地位をさらに強固にしています。